運動会のかけっこ、直前1週間と当日にできること|コーチが親御さんに伝える声かけ

トレーニング 公開日:

こんにちは、ぷでぃまです!

運動会のかけっこが近づくと、走る本人より親御さんのほうがそわそわしてくる。よくある光景です。

お母さん

本番でうまく走れるか、心配で…

結論からお伝えします。直前にできることは、新しい練習を足すことではありません。今ある力を、本番でそのまま出させてあげる準備です。

やることを絞れば、直前の1週間はむしろ楽になります。この記事では、直前・前日・当日の朝、そして走り終わったあとに、親ができることを順に見ていきます。

この記事で分かること

  • 直前1週間にやること・やらないこと
  • 前日の準備と、プレッシャーをかけない声かけ
  • 当日の朝、緊張をほぐすためにできること
  • 走り終わったあと、順位より先にかけたい一言

直前1週間は、練習を足すより疲れを残さないこと

運動会前、走り込みをやめて芝生でひと息つく子どもを、親がやさしく見守っている様子(イラスト)

まず、いちばんやりがちな失敗から。本番が近いからと、駆け込みで練習を詰め込む。これは逆効果になりやすいです。

体は、追い込んだ直後より、少し休ませたあとのほうがよく動きます。前日まで走り込んだ足は、当日には重たく残ってしまう。ここは思い切って引くところです。

この1週間で確認するなら、走り方そのものではなく、スタートの構えだけで十分です。「よーい」で前の足に体重を乗せて、少し前に傾く。それだけを一度おさらいすれば、あとは体が覚えています。

フォームやスタートの中身をこの機会にきちんと整えたい方は、子どもへの走り方の教え方にまとめてあります。ただし本番週は、新しく直そうとしないほうが安全です。

もうひとつ、地味ですが効くのが生活リズムです。夜ふかしが続くと、当日の集中力がすっと落ちます。走る練習より、いつもの時間に寝る。それが直前の一番の準備だったりします。

前日は、持ち物をそろえて早めに寝る。声かけは軽く

運動会の前日の夜、親子で体操着・運動靴・水筒・帽子を並べて一緒に準備している様子(イラスト)

前日にやることは、そんなに多くありません。ゼッケンや靴、水筒を子どもと一緒にそろえて、あとは早めに布団に入る。準備を一緒にやると、それだけで気持ちが本番に向いていきます。

気をつけたいのは、声かけのほうです。

お父さん

つい「1位ねらえよ」と言ってしまう…

期待を込めた一言のつもりでも、子どもには「勝たなきゃ」の重さに変わることがあります。前日は、順位の話をそっと脇に置いておく日にしてみてください。

かけるなら、「明日、走るの楽しみだね」くらいで十分です。結果ではなく、走ること自体をたのしみにできると、緊張はずいぶん軽くなります。やる気が続かない、そわそわして落ち着かないといった様子が気になる方は、練習を嫌がる・続かないときもあわせて読んでみてください。

当日の朝は、軽く体を動かして緊張をほぐす

運動会当日の晴れた朝、親子が並んで軽くジャンプして準備運動をしている様子(イラスト)

本番当日。朝の過ごし方で、体のほぐれ方が変わります。

いきなり全力で走る必要はありません。家を出る前や会場で、その場で軽くジャンプしたり、足首を回したり。体温が少し上がるだけで、動きが目覚めます。親御さんも一緒にやると、子どもは自然に体を動かしはじめます。

緊張して口数が減る子もいます。そんなときは、無理に「がんばれ」と気合いを入れなくて大丈夫です。「ドキドキするよね」と、まず気持ちに名前をつけてあげる。緊張を否定されないだけで、子どもはふっと肩の力を抜けます。

親子で一緒に体を動かすやり方は、運動が苦手な親でもできる親子練習3つでも紹介しています。当日の朝の軽い準備運動として、そのまま使えます。

スタート直前とレース中、応援はシンプルでいい

運動会のスタートラインで構える子どもを、少し離れた場所から親が笑顔で手を振って応援している様子(イラスト)

いよいよスタート地点。ここで親ができることは、実はそう多くありません。

直前に技術の指示を飛ばすのは、かえって逆効果です。「腕振って」「前見て」と言われるほど、頭がいっぱいになって体は固くなります。声をかけるなら、笑顔で手を振るくらいがちょうどいい。

レース中は、名前を呼んで応援するだけで十分です。順位を追う言葉より、「いいぞ」「その調子」と、走っていること自体を後押しする声のほうが、子どもの足は軽くなります。

走り終わったあと、順位より先に「走りきったね」を

かけっこを走り終えた子どもに、親がしゃがんで目線を合わせ、笑顔で声をかけている様子(イラスト)

そして、この記事でいちばんお伝えしたいのが、ゴールしたあとの一言です。

かけっこは、うまくいく子ばかりではありません。転ぶ子、抜かれる子、思ったより後ろだった子。がっかりした顔で戻ってくることも、めずらしくないです。

そのとき、親の第一声が「何位だった?」だと、子どもは結果でしか見てもらえなかった気持ちになります。まずかけたいのは、順位の話ではありません。

男の子

ビリだった…

こんなふうに戻ってきたら、「最後まで走りきったね」と、まず走ったことそのものを認めてあげてください。順位は変えられませんが、走りきった事実は誰にも消せません。そこを親が見てくれていた。それが子どもには一番の支えになります。

指導現場で見てきた範囲でも、結果を責められた記憶は、走ること自体を嫌いにさせてしまいがちです。逆に、走りきったことを喜んでもらえた子は、また来年も走りたいと言います。速さは、そのあとからついてきます。

もちろん、悔しがっている子に「順位なんて関係ない」と言い切るのも違います。「悔しかったね。その気持ち、大事だよ」と、悔しさごと受け止める。次につながるのは、たいていそちらです。

まとめ:今日は、走り終わったあとの一言を決めておく

直前にできることは、練習を足すことではなく、今ある力をそのまま出させてあげる準備でした。疲れを残さず、生活リズムを整え、当日は緊張をほぐして送り出す。そして、走り終わったあとに、順位より先に走りきったことを認める。

今日できる一歩として、ひとつだけ。子どもがゴールして戻ってきたときの第一声を、今のうちに決めておいてください。「何位だった?」ではなく、「走りきったね」。それだけで、本番後の親子の空気は変わります。

かけっこの当日が、来年もまた走りたいと思える一日になりますように 🏃

ぷでぃまスポーツのマスコット ぷてぃ

このブログについて

このブログは、子どもたちの「走りたい」を応援する場所です。 やさしい言葉で、保護者の方にも安心して読んでいただける情報をお届けします。

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