運動会の練習で疲れて帰ってくる子へ|9月の疲れの抜き方
こんにちは、ぷでぃまです!
運動会の練習で疲れて帰ってくるお子さんについて、先に結論をお伝えします。減らせるのは練習の量ではなく、帰ってきてからの予定の数と、寝る時刻のほうです。
9月に入ってから、帰ってくるなり不機嫌でごろごろしていて。宿題も進まないし、つい叱ってしまいます。
この時期は毎年、同じご相談が増えます。練習が始まった週ではなく、2週目に入ったあたりからです。
現場で見ていると、9月の疲れは1日で終わりません。前の日の分が残ったまま次の練習が入るので、週の後半になるほど動きが重くなります。
この記事では、疲れの正体を分けたうえで、家で減らせる場所を順にお話しします。
この記事で分かること
- 9月の疲れが「その日1日ぶん」で終わらない理由
- ふつうの練習疲れと、休ませたい疲れの見分け方
- 帰ってきてからの1時間で変えられること
- 寝る時刻を守るための、夜の順番の入れ替え方
- 翌朝に見る3つと、休ませる判断
9月の疲れは、その日1日ぶんでは終わりません

運動会の練習期は、疲れの入り方がふだんと違います。日をまたいで積み上がるので、1日単位で見ていると、うまく説明がつきません。
積み上がっているものは、だいたい3つに分かれます。
- 体の疲れ … 立っている時間、並んでいる時間、走る回数がまとめて増えます
- 暑さの疲れ … 9月はまだ暑く、屋外で過ごす時間が長くなります
- 気持ちの疲れ … 揃える、待つ、注意される。動いていない時間にも気を張っています
3つ目は見落とされがちです。練習は、体を動かしている時間よりも、待っている時間のほうが長いことがあります。その間ずっと、周りに合わせています。
だから帰ってきたお子さんは、体力を使い切ったというより、気を張り続けたあとの状態で玄関に入ってきます。
帰ってすぐの不機嫌は、反抗ではなく「もう何も判断したくない」のサインであることが多いです。
ここを疲れとして受け取れると、玄関での声のかけ方が変わります。
ふつうの練習疲れと、休ませたい疲れの見分け方

疲れているのは当たり前として、そのまま続けていいものと、いったん止めたほうがいいものがあります。
続けて大丈夫なことが多いのは、次のような疲れです。
- 帰ってきて30分ほどぼんやりしているが、そのあと食べられる
- 夜はぐっすり眠れて、朝は起きられる
- 「疲れた」と言うが、翌日はふつうに出ていく
いっぽう、次の様子が出ているときは、量そのものを見直すころ合いだと思ってください。
- 食べられない日が続く … 夕食の量が目に見えて減っています
- 夜に寝つけない … 疲れすぎると、かえって眠れなくなることがあります
- 朝、起こしても起きられない日が重なる … 前日の疲れが抜けていません
- 同じ場所を痛がる … これだけは疲れとは別に扱ってください
いちばん最後の「痛み」は、休ませれば戻るという話ではありません。とくに、走ったり跳んだりしたときだけ痛む、押すと痛い場所がはっきりしている、足を引きずって歩いている場合は、様子見にしないでください。整形外科で診てもらうのが早いです。
この時期に増えるケガの種類と受診の目安は、2学期に増えるケガ|久しぶりの運動で起きることにまとめてあります。心当たりがあれば、あわせて読んでみてください。
帰ってきてからの1時間で、残り方が変わります

ここが今日の中心です。練習の量は家では変えられませんが、帰ってからの時間は変えられます。
やることは、順番の整理だけです。
- まず水分と、軽く食べられるもの … おにぎりやバナナなど、負担にならないもので構いません
- 次にお風呂 … 湯船に浸かれる日は浸かって、汗を流して着替えるところまでを先にすませます
- 話は、そのあと … 落ち着いてからのほうが、言葉が出てきます
順番を変えるだけで、夜が15分から30分ほど早く回りはじめます。この差が、そのまま寝る時刻に効いてきます。
もうひとつ、帰ってきた直後に予定を足さないでください。習い事、宿題の追い込み、家での練習。この3つが重なる日は、疲れが翌日に残りやすくなります。練習があった日は、家の予定をひとつ減らすと決めておくと迷いません。
「今日どうだった?」と聞くと、いつも「別に」しか返ってこなくて…
これは、答えたくないというより、まだ振り返る余力がないだけのことが多いです。聞くのはお風呂上がりか、翌朝でも遅くありません。
体を伸ばすのは、痛みが出ない範囲で、気持ちよく感じるところまでで十分です。眠くなっているお子さんに無理につき合わせなくて構いません。
寝る時刻を守るために、夜の順番を入れ替える

9月の疲れが抜けるかどうかは、ほとんどここで決まります。練習期に足りなくなるのは、休養時間そのものだからです。
睡眠時間の目安として、厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、小学生は9〜12時間、中学生・高校生は8〜10時間が示されています。あくまで目安ですが、逆算の基準にはなります。
たとえば朝6時半に起きるご家庭なら、小学生は21時前後に寝ている計算になります。練習期は、ここを1時間削ってしのぐのがいちばん効きません。
寝る時刻を守るために、夜のほうを先に動かします。
- お風呂を前に出す … 夕食のあとではなく、帰宅後すぐに入る
- 画面を切る時刻を決める … 動画やゲームは、寝る時刻から逆算して先に終わりにする
- 翌日の準備を朝に回す … 体操服やゼッケンの用意で夜が延びるなら、朝にずらします
「早く寝なさい」と声をかけるより、寝るまでの手順を短くするほうが早く整います。声かけで足りないのは意志ではなく、時間のほうです。
睡眠そのものの整え方は、よく眠る子は伸びる|運動・成長と睡眠のやさしい整え方に詳しく書きました。生活リズムが崩れているときは、こちらから戻すほうが近道です。
翌朝に見る3つと、休ませる判断

最後に、翌朝の見分け方です。夜の様子だけでは判断がつかないので、朝に3つだけ見てください。
- 起きられたか … 声をかけて起きられるなら、まず大丈夫です
- 朝食が入るか … 量が半分以下の日が続くときは、疲れが抜けていません
- 歩き方が変わっていないか … かばって歩いている日は、痛みが出ている可能性があります
3つとも問題なければ、いつもどおり送り出して構いません。ひとつ気になる程度なら、その日の家の予定を減らして様子を見ます。
休ませるのは、さぼりではありません。1日休んで戻れた子を、現場でたくさん見てきました。
そして、休むかどうかで迷ったときの基準はひとつです。本番の日に元気でいられるかどうかで決めてください。練習に全部出ることが目的ではありません。
なお、頭痛や吐き気、いつもと違うだるさが出ているときは、疲れとして扱わないでください。9月はまだ気温が高く、屋外での練習が続きます。判断に迷うようなら、学校に連絡して、かかりつけの先生に相談してみてください。
今日できる一歩は、練習があった日の家の予定を、ひとつ削っておくことです。運動会までの2週間は、うまくやることより、当日まで元気で持たせることのほうが大事です 🌱