「今年こそ1番になりたい」と言う子へ|目標の置き直し方

成長と発達親のサポート 公開日:

こんにちは、ぷでぃまです!

「今年こそ1番になりたい」と言い出したお子さんへの関わり方について、先に結論をお伝えします。その気持ちを打ち消すのではなく、順位のとなりに、自分で決められる目標をもう1つ置いておくことです。

お母さん

「今年こそ1番になる」と張り切っているんですが、たぶん難しくて…。がっかりする姿を想像すると、今から気が重いんです。

この時期になると、こういうご相談が増えます。応援したい気持ちと、心配な気持ちが同時にあるのだと思います。

現場で見ていると、目標が順位ひとつだけの子は、本番の日の朝から表情が固くなりがちです。うまくいけば大喜び、届かなければ全部ゼロ。振れ幅が大きくなります。

この記事では、その気持ちを大事にしたまま、置きどころだけを変える方法をお話しします。

この記事で分かること

  • 「1番になりたい」を止めなくていい理由
  • 順位が、自分だけでは決められないものだという話
  • 順位のとなりに置く「自分で決められる目標」の作り方
  • 本番前に固くなってしまう子への関わり方
  • 走り終わったあと、最初にかける一言

「1番になりたい」は、止めなくていい

リビングで「今年こそ1番になる」と両手を握って宣言する小学生の男の子と、うれしさと心配が半分ずつの表情でうなずく母親の様子(イラスト)

まず、多くの親御さんが最初に迷うところからお話しします。この言葉を、そのまま応援していいのかどうかです。

結論から言えば、止める必要はありません。「1番になりたい」は、その子が本気で走ろうとしているサインです。本気になれる対象を見つけている子は、そう多くありません。

心配になるのは、その先が想像できるからだと思います。ただ、先回りして気持ちを小さくさせると、別の問題が出ます。

どれも優しさから出た言葉です。でも、走る前の子が聞くと「お母さんは無理だと思っている」に変換されてしまうことがあります。

ぷてぃ

やることは、気持ちを下げることではありません。目標を1つから2つに増やすことです。

順位は、自分では決められない

運動会のトラックで4人の小学生が横一列に並んで走っており、隣の子との速さの差が見てとれる様子(イラスト)

次に、お子さんと一緒に確かめておきたい前提があります。順位というものの正体です。

順位は、その日そのレースで誰と一緒に走るかで変わります。同じ走りをしても、隣の組なら1番、この組なら4番、ということが起こります。

つまり、順位は自分の努力だけでは決まりません。相手しだいで動く数字です。

これは、努力に意味がないという話ではありません。「がんばっても届かないことがある」のではなく、「順位という数字は、もともとそういう作りをしている」というだけのことです。

だからこそ、順位だけを的にすると、自分がどれだけ成長したかが見えなくなります。走りが去年よりよくなっていても、たまたま速い子と同じ組になれば「今年もダメだった」で終わってしまいます。

比べる気持ちそのものとの付き合い方は、「友だちより下手」と落ち込む子へにくわしく書きました。落ち込みやすいお子さんには、こちらもあわせて読んでみてください。

「自分で決められる目標」に置きかえる

食卓で紙に「ゴールまで走りきる」と自分の目標を書きこむ小学生の女の子と、口を出さずに横で見ている父親の様子(イラスト)

ここからが本題です。順位を消すのではなく、そのとなりにもう1つ置きます。

置くのは、自分の行動だけで達成できる目標です。相手が誰でも、天気がどうでも、自分で決められるものにします。

決めるときのコツは、走り終わった直後に本人が「できた」「できなかった」を自分で判定できる形にすることです。

こういう目標なら、何番になっても達成できます。そして、これらを守った子は、結果として去年より速く走れていることが多いです。

男の子

1番になれなかったけど、ゴールまで走りきったから、これはできた

決めるのは、お子さん本人です。親御さんが選んでしまうと、宿題のようになります。「じゃあ、順位のほかに、自分で守れることを1つ決めよう」と声をかけて、出てきたものを採用してください。

数は1つで十分です。3つ4つ持たせると、本番の頭の中がいっぱいになります。

本番前に固くなってしまう子へ

運動会の朝、玄関で緊張して口数の少ない小学生の男の子を、母親が短く送り出している様子(イラスト)

目標を2つにしても、当日の朝は緊張します。とくに「今年こそ」と口にしてきた子ほど、自分で自分に重さをかけています。

現場で見ていると、こういう子は前の日から口数が減ります。よくしゃべる子が静かなときは、たいてい考えごとをしています。

そんなときに効くのは、励ましよりも言葉を減らすことです。

緊張は、体が準備を始めている証拠でもあります。消そうとするより、そのまま持っていかせるほうがうまくいきます。

当日までの過ごし方は、本番で緊張して力を出せない子へに段階を追ってまとめてあります。前日の夜と当日の朝の関わり方は、こちらが役に立つと思います。

ぷてぃ

本番前にできることは、もうほとんどありません。増やすより、減らすほうが効きます。

走り終わったあと、最初にかける一言

ゴールを走り抜けた直後の小学生の男の子が息を切らしながら親のほうを見て、母親がしゃがんで声をかけている様子(イラスト)

最後に、いちばん差が出るところをお話しします。ゴールしたあとの第一声です。

子どもは走り終わった瞬間、まず親の顔を探します。そこで最初に何を聞かれたかは、かなり長く残ります。

順位に届かなかった日ほど、この一言が効きます。本人はもう結果を知っていますから、そこを確認する必要はありません。

そして、達成できていたら、そこをはっきり言葉にしてください。「最後まで顔が上がってた」「ゴールの先まで走ってたね」。見ていた人にしか言えない一言です。

もし2つとも届かなかった日でも、走ったこと自体は変わりません。次にどうするかの話は、その日の夜ではなく、何日か経ってからで間に合います。

今日できる一歩は、お子さんに「順位のほかに、自分で守れることを1つ決めよう」と聞いてみることです。本番までに1回話しておくだけで、当日の顔つきが変わります 🌱

ぷでぃまスポーツのマスコット ぷてぃ

このブログについて

このブログは、子どもたちの「走りたい」を応援する場所です。 やさしい言葉で、保護者の方にも安心して読んでいただける情報をお届けします。

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