成長期のケガ予防と成長痛|休んでも引かない痛みは受診の目安です
こんにちは、ぷでぃまです!
走る練習をがんばっている子ほど、成長期には足のあちこちが痛くなります。まず知っておいてほしい結論から。
最近ひざが痛いって言うんです…
一番のポイントは、痛みの「引き方」です。数日で消える痛みと、休んでも引かない痛みは、別ものとして扱ってください。前者はよくある筋肉痛。後者は、自己判断せず整形外科など医療機関で診てもらう目安になります。
この記事は診断のためのものではありません。おうちで様子を見るときの、親御さんの目のつけどころをお伝えします。
この記事で分かること
- 成長期の体が、大人と同じ負荷に耐えられない理由
- よくある成長期の痛み(ひざ下・すね・かかと)の場所
- 数日で引く筋肉痛と、受診したほうがいい痛みの違い
- 家庭でできるケガ予防と、我慢する子への向き合い方
成長期の体は「工事中」。大人と同じ負荷はかけられない

子どもの体は、骨も関節も腱も、まだ育っている途中です。工事中の建物にたとえると分かりやすいと思います。
骨の端には「骨端線(こったんせん=骨が伸びる、やわらかい成長の部分)」があります。ここは大人にはない、成長期だけの弱い場所です。強い力がくり返しかかると、まっ先に負担が集まります。
だから、大人と同じ練習量をそのまま当てはめるのは危ないんです。同じ距離を走っても、育ち途中の足には大人より重くのしかかる。ここが土台の考え方になります。
体の大きさや成長のはやさは、一人ひとり違います。まわりの子が平気でも、その子には多すぎることがある。量は人に合わせるものだと考えてください。
よくある成長期の痛みは、ひざ下・すね・かかとに出やすい

走る子に相談されることが多いのは、だいたい三つの場所です。名前だけ知っておくと、様子を伝えるときに役立ちます。
一つ目はオスグッド(ひざの下の骨が出っぱって痛む、成長期に多い症状)。ジャンプや走り込みが多い子に出やすい痛みです。二つ目はシンスプリント(すねの内側がじんわり痛む症状)。急に走る量が増えたときに起きがちです。
三つ目はシーバー病(かかとが痛む、成長期特有の症状)。かかとをつくたびに痛がる子がいます。
走ると、ここがいたいんだよね
ここで大事なお願いを一つ。名前が当てはまりそうでも、家庭で「これはオスグッドだ」と決めつけないでください。診断はお医者さんの仕事です。親御さんは「どこが、いつ、どんなふうに痛むか」を見ておくだけで十分。その情報が、受診したときにそのまま役立ちます。
数日で引く筋肉痛か、休んでも引かない痛みか。ここが受診の分かれ目

この記事で一番伝えたいのが、ここです。痛みには、様子を見ていい痛みと、そうでない痛みがあります。
運動のあとの筋肉痛なら、たいてい二、三日でやわらいでいきます。動きはじめは痛くても、温まると軽くなる。これは体が回復に向かっているサインです。
気をつけたいのは、休んでも引かない痛みのほう。数日たっても変わらない、押すと一点が強く痛む、片足だけ痛がる、腫れているといったときは、様子見の段階を過ぎています。
たぶん筋肉痛だろうって、様子を見てたけど…
迷ったら受診、で構いません。「大げさかな」と思うくらいでちょうどいいんです。痛みが数日引かないなら、自己判断で運動を続けず、整形外科など医療機関で診てもらってください。早めに診てもらうほど、休む期間も短くすみます。
準備運動とクールダウンを抜かないだけで、痛みはかなり減らせる

予防といっても、特別なことをする必要はありません。当たり前とされることを、抜かずにやる。それがいちばん効きます。
一つ目は、練習前後の準備運動とクールダウンです。冷えた体でいきなり走ると、育ち途中の足には負担が集まります。軽く体を温めてから始め、終わりにも軽く動かして整える。親子で一緒にやると続けやすくなります。準備運動そのものは、運動が苦手な親でもできる親子練習3つがそのまま使えます。
二つ目は、練習量を急に増やさないこと。「今週から一気に倍」のような増やし方が、いちばん足を痛めます。本番前の追い込みも同じで、詰め込むより休ませたほうが体は動きます。この考え方は運動会のかけっこ、直前にできることにもまとめました。
三つ目。痛みが出た日は、その日はいったん中止です。「あと少しだけ」で悪化させてしまう子を、現場ではよく見てきました。もう一つ、地味ですが睡眠も効きます。体が育ち、回復するのは眠っている間。走る練習と同じくらい、早く寝ることを大事にしてあげてください。
痛みを我慢して走る子には、根性論より「言っていいんだよ」を

最後に、予防と同じくらい大事な話を。子どもは、痛みを言い出せないことがあります。
「休みたいと言ったら、外されるかも」「がんばりが足りないと思われたくない」。そんな気持ちから、痛みを隠して走り続ける子は少なくありません。ここで親が根性論で背中を押すと、痛みはこじれていきます。
だからこそ、ふだんから伝えておいてほしいんです。「痛かったら言っていいんだよ」と。痛みを我慢することが偉いのではなく、ちゃんと伝えられることが強さなんだと。
走る量よりやる気のほうが気になる、練習を渋りはじめた。そんな様子が重なるときは、体からのサインかもしれません。子どもが練習を嫌がる・続かないときもあわせてのぞいてみてください。
今日できる一歩は、たった一つの声かけで十分です。「どこか痛いところ、ない?」。お風呂上がりにでも、そっと聞いてみてください。子どもが痛みを話せる家であることが、いちばんのケガ予防になります。
