運動会が雨で延期になったとき|崩れない気持ちのつくり方
こんにちは、ぷでぃまです!
運動会が雨で延期になったとき、先に結論をお伝えします。この数日で守りたいのは体力ではなく、当日に向けていた気持ちの向きのほうです。
朝の放送で延期が決まった瞬間、うちの子だけ表情が消えてしまって。せっかくここまで練習してきたのに、その日から急にやる気がなくなってしまったんです…
9月の運動会では、そこまで珍しいことではありません。前日の雨でグラウンドが乾かず、翌週に回るという年もあります。
ただ、延期で落ちこむ度合いには差があります。とくに、当日を「なんとか乗り切るもの」として構えていた子ほど、崩れやすいです。
現場で見ていると、運動が得意な子はわりと平気で、緊張しながら準備してきた子のほうが強く落ちこみます。気持ちを一度上げきってしまったぶん、下がり幅も大きくなります。
この記事では、延期が決まってから当日までの数日を、どう過ごすかをお話しします。
この記事で分かること
- 延期でしぼむのは体力ではなく気持ちの向きだという話
- 延期が決まった日に、かけていい言葉と避けたい言葉
- 空いた数日は練習を「増やさない」ほうがいい理由
- 延期日までの体を落とさない、短い動かし方
- 延期日当日に起きやすい、地面と暑さの落とし穴
しぼむのは体力ではなく、向けていた気持ちのほう

まず、延期の日に何が起きているかです。子どもの中で減っているのは、走る力ではありません。
運動が苦手な子にとって、運動会は「その日まで我慢して、終われば解放されるもの」になっていることがあります。ゴールの日付が動くと、我慢の期間だけが延びます。
- 見通しが消える … 終わりの日が分からなくなる
- 緊張のやり直し … 一度上げた気持ちを、もう一度上げ直すことになる
- 練習が続く … 学校での通し練習も、そのぶん増えることがある
「体がなまるよ」ではなく「あと何日か、気持ちを預かっておこうね」。ここを間違えると、数日ずっとしんどくなります。
体力のほうは、数日休んだくらいでは落ちません。むしろ、練習が続いていた子には休みが入るぶん、体は軽くなることもあります。
心配していただきたいのは、この数日で「もう出たくない」まで気持ちが下がってしまうことのほうです。
本番前の緊張そのものへの向き合い方は、本番で緊張して力を出せない子へ|当日までの親の関わり方にまとめました。延期の日にも、そのまま使える考え方です。
決まった日は、予定を伝えるだけでいい

次に、延期が決まったその日の話です。この日は、励まさなくて構いません。
がっかりしている子に「まだチャンスがあるよ」と言うと、まだ終わっていないという事実が前に出ます。慰めのつもりでも、逆に重くなることがあります。
この日にやってほしいのは、事実を短く伝えることだけです。
- 新しい日付を言う … 「次は来週の火曜だって」
- その日までの予定を言う … 「明日は普通に授業だよ」
- 感想は言わない … 残念だね、もったいないね、を足さない
きょうで終わると思ってたのに…
この言葉が出てきたら、そこは訂正しないでください。「そう思ってたよね」で止めておくと、翌日には自分で切りかえていく子が多いです。
ひとつだけ避けたいのは、延期を練習の材料にすることです。「時間ができたから、もう1回練習しよう」は、この日にはいちばん届きません。
家では、いつもどおりに過ごすのがいちばん効きます。運動会の話題を、こちらから増やさないでください。
空いた数日は、練習を「増やさない」

三つめは、延期から当日までの過ごし方です。ここで練習を足す判断が、いちばんよく見かける失敗です。
数日空くと、大人はどうしても「せっかくだから」と思います。でも、増やしたぶんが本番に乗ることは、ほとんどありません。
理由は3つあります。
- 疲れが残る … 直前に足した練習は、当日の脚に残ります
- 失敗が増える … 追い込むほど、うまくいかない場面を見ることになります
- 意味が変わる … 練習が「延期のせいで増えたもの」になります
延期の数日でできることは、仕上げではなく維持です。減らして、当日を待つのが正解です。
学校側でも、延期日までに通し練習が入ることがあります。家庭でさらに足すと、合計ではかなりの量になります。まず学校の予定を確認してみてください。
直前1週間の考え方は運動会のかけっこ、直前1週間と当日にできることに書いています。延期で1週間が伸びたときも、中身は同じで大丈夫です。
体を落とさない、短い動かし方

四つめは、それでも何かしておきたいときの話です。量ではなく、体を思い出させる程度で足ります。
やるなら、1日10分ほどで十分です。目的は速くすることではなく、当日に体が固まっていない状態にしておくことです。
- その場でスキップ … 20秒を2回。リズムだけ戻します
- 軽く走る … 家の前を50メートルほど、1〜2本
- ストレッチ … ふくらはぎと太ももの裏を、ゆっくり
力を入れて速く走る練習は、この数日には入れないでください。全力の1本は、思っている以上に体に残ります。
雨が続く日は、外に出られないこともあります。その場合は室内で足踏みとストレッチだけにして、走るのはやめておいてください。濡れた地面で全力を出させないと決めておくと安全です。
体を動かしたあとに、当日の話を少しするくらいがちょうどいいです。「次の火曜、何番目に走るんだっけ」で十分伝わります。
延期日当日は、地面と暑さが変わっています

最後に、延期日そのものの話です。ここは見落とされがちですが、条件が最初の予定日とは変わっています。
雨のあとのグラウンドは、乾いて見えても場所によってすべります。とくにカーブの外側や、日陰になる場所は残りやすいです。
- 靴の底を見ておく … すり減った靴は、当日だけでもすべりやすくなります
- 走る前に一度足元を確かめる … スタート位置の地面を踏んでみる
- 転んだあとを決めておく … 立ってゴールまで行く、と先に話しておく
そしてもうひとつ、延期日が晴れると気温が上がります。9月でも、日なたでは真夏と変わらない日があります。水筒の中身と帽子は、最初の予定日より多めに用意してあげてください。
体調のほうも見ておいてください。頭が痛い、気持ちが悪い、汗が出ていないといった様子があれば、その時点で日陰に入って涼ませ、水分をとらせてください。回復しないときは無理に競技に戻さないでください。
延期は、お子さんのせいでも学校のせいでもありません。ここが伝わっているだけで、当日の立ち方が変わります。
今日できる一歩は、新しい日付をカレンダーに書き込んで、お子さんと一緒に見ることです。終わりの日が見えているだけで、そこまでの数日は軽くなります 🌿