兄弟で運動の得意・不得意に差があるとき|比べない関わり方
こんにちは、ぷでぃまです!
きょうだいで運動の得意・不得意に差があるとき、先に結論をお伝えします。差があるのは自然なことで、比べないことがいちばんの近道です。
上の子はすぐできたのに、下の子はどうしても…
同じように育てているのに、片方は運動が得意で、片方は苦手。並んでいると、つい比べたくなりますよね。
でも、きょうだいでも運動の伸び方は一人ひとり違います。差があること自体は、心配のいらないことがほとんどです。
気をつけたいのは差そのものより、比べる言葉が子どもに残すもののほうです。上の子にも下の子にも、少しずつ影を落とします。
この記事では、差があって当たり前の理由と、どちらの子も追い込まない関わり方を、家でできる形でお話しします。
この記事で分かること
- きょうだいでも運動の得意・不得意に差が出る理由
- 「お兄ちゃんはできたのに」が、両方の子に残すもの
- 比べるのをやめて、その子だけを見る時間のつくり方
- 得意な子に「教える役」をお願いするという手
- 今の差は、これから入れ替わることもあるという視点
きょうだいでも、運動の伸び方は一人ひとり違います

最初にお伝えしたいのは、同じ親から生まれても、運動の得意・不得意はそろわない、ということです。
体つきも、興味の向く先も、育つスピードも、きょうだいで一つずつ違います。運動は、その全部が少しずつ関わって育つものです。
だから、上の子がすぐできたことに下の子がつまずくのは、能力の優劣ではありません。ただ得意な分野と、伸びる時期がずれているだけのことが多いんです。
「同じ家なのに」と思わなくて大丈夫。同じ家でも、育つ順番はバラバラです。
そもそも運動が得意になるかは、生まれつきだけで決まりません。環境や経験の影響も大きいという話は、「運動神経は遺伝で決まる」って本当?にまとめました。きょうだいでも、過ごしてきた経験は一人ずつ違うんです。
「お兄ちゃんはできたのに」は、両方の子に残ります

次に気をつけたいのが、きょうだいを引き合いに出す言葉です。「お兄ちゃんはすぐできたよ」「妹のほうが上手じゃない」。奮起してほしくて出る一言ですが、逆に働きます。
比べられた子に残るのは、やる気ではありません。「自分は下だ」という感覚のほうです。しかもこの感覚は、運動そのものを嫌いにする力を持っています。
見落としやすいのですが、比べる言葉は、得意なほうの子にも重さを残します。「できて当たり前」という空気は、失敗を怖がらせる方向に働くからです。
お兄ちゃんと比べられると、やる気なくなっちゃう。
だから、比べる相手を変えてみてください。きょうだいとではなく、昨日のその子と。昨日より1回多くできた、先週より長く続いた。その子の中の変化なら、どちらの子も安心して前に進めます。
比べるのをやめて、「その子だけ」を見る時間をつくります

三つめは、片方の子とだけ過ごす時間を、少しつくることです。ほんの10分でかまいません。
きょうだいがそろっていると、どうしても目が両方を行き来して、無意識に比べてしまいます。一人と向き合う時間だと、その比較のものさしが消えます。
その子のペースだけを見ていると、小さな伸びに気づけます。「前より足が上がってきたね」。その一言が、比べる言葉の何倍も効きます。
10分でいいんです。「あなただけを見てるよ」が伝わる時間を、順番に。
上の子と下の子で、交代でその時間をつくってあげてください。得意な子にも、比べられずに見てもらえる時間は必要です。どちらの子も、一人として見てもらえることで落ち着いていきます。
得意な子には、「教える役」をお願いしてみます

四つめは、得意なほうの子に、教える役をお願いするという手です。競わせるのではなく、力を貸してもらう形にします。
「ちょっとコツ教えてあげて」と頼むと、得意な子は誇らしくなります。人に教えると、自分の動きも言葉にして整理されるので、さらに上手になります。
教わる側にも良いことがあります。親から言われるより、身近なきょうだいのほうが素直に受け取れることがあるんです。
競争させるより、教え合わせるほうがいいのか…
そのとおりです。ただし、教える子が上から言いすぎないよう、そばで見ていてください。うまくいったら、教えた子と教わった子、両方をそろえてほめる。競争が協力に変わると、家の空気ごとやわらぎます。
今の差は、これから入れ替わることもあります

最後に、いちばん伝えたいことをお話しします。今ある差は、ずっと続くものではありません。
運動の伸びやすい時期は、年代で入れ替わります。今つまずいている下の子が、体つきの変わる時期に一気に伸びる。そんな場面を、現場で何度も見てきました。
下の子が、あとから追いつくこともあるんですか?
十分にあります。今の差だけで、その子の運動を決めつけないでください。伸びる時期がずれているだけ、という見方の詳しい話は、ゴールデンエイジを過ぎても運動は伸びるにまとめました。
現場でも、入った頃は上のきょうだいに遠く及ばなかった子が、数年後には自分の得意を見つけて生き生きしている、という姿を何度も見てきました。
だから今日増やしたいのは、きょうだいを比べる言葉ではありません。その子だけの伸びを見つける目のほうです。
今日できる一歩は、下の子と二人だけで10分、体を動かすこと。小さな「できた」を見つけたら、そこをうんと一緒に喜んであげてください。