ボール投げが苦手な子へ|遠くに投げるコツは、力より順番です
こんにちは、ぷでぃまです!
ボールが遠くに飛ばない。その原因は、力の強さではありません。
体を使う順番が、抜けているだけです。腕だけで投げる、いわゆる「手投げ」の状態なんです。
ソフトボール投げだけ、いつも記録がふるわなくて…
この相談は、現場でもよく受けます。そして「もっと強く投げて!」と声をかけられている子も、よく見かけます。
でも、力任せに投げて距離が伸びることはありません。フォームが崩れて、かえって飛ばなくなります。
投げるのが苦手な子のつまずきは、たいてい3つ。構え、足、肘です。この記事では、その3つを1つずつ直していきます。
この記事で分かること
- 遠くに投げられない原因が「力不足」ではない理由
- 投げる前の構えを、横向きに変えるだけの直し方
- 投げる手と反対の足を前に出す、という順番
- 肘の高さを感覚でつかむ、近い距離での練習
- 距離を測るより先に、親子でやってほしい遊び
体の横側を、投げたい方向へ。正面向きのままでは腕しか使えません

まず見てほしいのは、腕ではありません。投げる前の、立ち方のほうです。
投げるのが苦手な子は、体が正面を向いたまま投げ始めます。この形だと、使える力は腕の分だけ。
野球のピッチャーを思い出してみてください。投げる前、体はしっかり横を向いています。
やることは1つ。投げたい方向に対して、体の横側を向けて構える。これだけです。
右手で投げる子なら、左の肩を目標へ。それだけで投げる瞬間に体がねじれて、その力が腕に乗ります。
「おへそ」ではなく「左肩」を的に向ける、と伝えると子どもに届きやすいです(右投げの場合)。
ボールを持たず、構えだけを10回やってみるのもいい練習になります。動きを分解して1つずつ直す考え方は、なわとびが跳べない子のつまずきの直し方とまったく同じです。
投げる手と反対の足を、前に踏み出す

次は足です。ここは、変化がいちばん分かりやすいところ。
苦手な子の足元を見ると、パターンは2つに分かれます。足がまったく出ていない子と、投げる手と同じ側の足が前に出ている子。
右手で投げるのに、右足が前。この形では体がねじれないので、せっかくの力が逃げていきます。
前に出すのは、投げる手と反対の足です。右手投げなら左足、左手投げなら右足。
順番も決まっています。踏み出してから、投げる。同時ではありません。
足のことなんて、考えたことなかった
そうなんです。ほとんどの子は、足を意識していません。だからこそ、ここを直すと変わります。
現場では、この1点だけで飛距離が伸びる子を何人も見てきました。地面を踏んだ力が、体を通ってボールまで届くようになるからです。
声かけは「左足を出して、それから投げる」くらい短くて十分。伝わる言葉の選び方は子どもへの走り方の教え方にも書きました。
肘は耳の横を通す。横から振ると、ボールは前に伸びません

3つめが腕の振り方です。ここは、構えと足が直ってから最後に手をつけます。
横から腕を振っている子は、肘が肩より下がっています。この形だとボールが横に流れてしまい、前に伸びません。
意識するのは肘の高さだけ。耳の横を通して、上から前へ。
いきなり遠投で試すのは避けてください。3メートルほどの近い距離で、軽く投げるところから始めます。
壁や親に向かって5球だけ。「当てる」より「肘の位置を感じる」ための練習です。
軽く投げると、フォームに気を配る余裕が生まれます。強く投げようとしたとたん、体は元のくせに戻るんです。
痛がるときは、その日は投げない
肩や肘を痛がったら、投げるのをやめて様子を見てください。休んでも痛みが続くようなら、一度受診を。
「もう少しだけ」は、この場面では要りません。
距離を測る前に、当てる楽しさ。記録はあとからついてきます

最後にお話ししたいのは、練習の中身ではなく順番のほうです。
投げ方を直すと、つい距離を測りたくなります。でも、メジャーを出すのは後まわしでいい。
先にほしいのは、思い切り投げるって楽しいという感覚です。
おすすめは的当てです。段ボールを立てて、そこへ向かって投げるだけ。当たると音が鳴るので、子どもは何度でもやりたがります。
当たった!もう1回やる!
この「もう1回」が出たら、練習はうまく回り始めています。親子でどこまで届くか競うのも、よく盛り上がりますよ。
親御さんが上手に投げられなくても、気にしなくて大丈夫です。となりで一緒に的を狙うだけで、子どもには十分に届きます。その考え方は運動が苦手な親でもできる親子練習にまとめました。
「私が運動音痴だから、この子も…」と感じているなら、運動神経は遺伝で決まるのかも読んでみてください。
今日できる一歩は、ボールを持たずに、投げたい方向へ横向きに構えてみるところから。10回で終わりです。投げるのは、そのあとで大丈夫。