水泳が苦手でも大丈夫|夏のプールを運動嫌いにしないコツ
こんにちは、ぷでぃまです!
プールが苦手なお子さんについて、先に結論をお伝えします。泳げるようにする前に、「水が怖くない」をつくってあげてください。
プールの日だけ、行きたくないって言うんです…
夏になると、この声をよく聞きます。学校の水泳授業、夏休みのプール。
行きたがらない理由は、たいてい「泳げないから」ではありません。顔に水がかかるのがこわい。鼻に水が入るのがいや。その一歩手前で止まっているんです。
ここで無理に顔をつけさせると、プールそのものが嫌いになります。でも、順番を踏めば水は少しずつ平気になっていくんです。
この記事では、おうちのお風呂から始められる慣れ方の順番をお話しします。
この記事で分かること
- 「泳げない」の前に「水が怖い」がある、という順番の話
- お風呂で、顔に水がかかるのに慣れていく進め方
- 水の中で息を吐く「ブクブク」の始め方
- 泳ぐ前に浮く感覚をつかむ、親の支え方
- プールを嫌いにしないための、声のかけ方と数えないもの
泳ぐ前に、顔に水がかかるのを平気にする。最初の練習場所はお風呂です

最初の一歩は、プールではありません。おうちのお風呂から始めます。
水を怖がる子は、顔に水がかかった瞬間に体が固まります。目を閉じて、息を止めて、肩に力が入る。
この反応が残っているかぎり、プールに行っても先へ進みません。だから、水がかかることに慣れる時間を先につくります。
使うのは、じょうろか小さなカップ1つ。順番は、肩 → 後頭部 → 顔です。
いきなり頭からシャワーは避けてください。カップ一杯ぶんから、で十分です。
この3か所を、日をまたいで少しずつ進めます。今日は肩だけ。「今日はここまで」で終わらせるのがコツなんです。
家で水をかぶるのに慣れてきた子は、プールでの1回目がまったく違います。入る前から表情がこわばらないんです。
嫌がるサインが出たら、その日は肩で終わり。声のかけ方に迷ったら、練習を嫌がる・続かないときの向き合い方も参考にしてみてください。
水のそばでは、大人が目を離さない
短い時間でも、浅い場所でも、大人が見ていない状況はつくらないでください。
子どもは静かに沈みます。バタバタと音を立てるとはかぎりません。「声が聞こえているから大丈夫」は成り立たないんです。
スマホを見る数十秒。荷物を取りに戻る数十秒。この短さでも、目は離さない。ここだけは徹底してください。
もう一つ。顔を手で押さえて水につけさせることは、しないでください。こわかった記憶は体に残り、次から水に近づかなくなります。
息は「吸う」より「吐く」が先。洗面器のブクブクから

「水が怖い」をもう少し分けると、多くは鼻や口に水が入る不安です。
ここに効くのが、水の中で息を吐く練習。いわゆるブクブクですね。
吐いている間、水は入ってきません。この感覚を体で知ると、不安がぐっと小さくなります。
鼻に水が入るのがいやなんだよ
その不安は、そのとおりです。だから吸うより先に、吐くほうを覚えます。吸うタイミングは、あとからでも間に合います。
やり方はかんたんです。洗面器かお風呂に、口だけつける。そこで「ブー」と声を出すように息を吐く。
泡が出ていれば、それで合格です。10秒続けられたら、もう十分。長さより、落ち着いて吐けるかどうかのほうが役に立ちます。
泳ぐより先に、浮く。進まなくていいんです

顔に水がかかっても平気になったら、次は浮く感覚です。ここでも、まだ泳ぎません。
泳げない子に足りていないのは、腕の力ではありません。力を抜く感覚のほうです。
体が縮こまると、足が沈みます。沈むから怖くなって、もっと縮こまる。この繰り返しなんです。
やり方は、親が両手でお腹のあたりを支えるだけ。子どもは体をまっすぐ伸ばして、力を抜きます。
私が泳げないので、教えられる自信がなくて…
泳げなくても大丈夫です。支えて、声をかけるだけで役目は足ります。親が苦手な種目とのつきあい方は運動が苦手な親でもできる親子練習にまとめました。
支えている手を、少しずつ軽くしていく。数秒でも一人で浮けたら、その日はそこで終わりでいいんです。
「進む」ことは、まだ求めない。けのびやバタ足は、浮けてからで間に合います。
寒がっている・疲れている様子なら、上がる
唇の色が気になる、震えている、口数が減ってきた。こういう様子が出たら、その時点で上がってください。
プールは涼しく感じますが、夏の体には負担がかかっています。水分をとる、日陰で休む。この2つは、陸の練習とまったく同じです。
暑い時期の水分や休憩、体調の見方は夏の練習を続けていいか迷ったときでくわしくお話ししています。
「何メートル泳げたか」を測らない。楽しい記憶が、来年の伸びになります

最後に、いちばん伝えたいことをお話しします。この夏、距離は測らなくていいです。
泳げた距離を記録すると、伸びない日にがっかりします。それは親も子も同じ。
数えるなら、今日できたことのほうです。顔をつけられた1回。ブクブクが10秒。それで十分なんです。
「何回できた?」より「どこが楽しかった?」と聞いてみてください。
現場でも、幼いころに水遊びを楽しんだ子は、あとからの伸びが早い場面をよく見ます。こわい記憶がないので、練習にすっと入れるんです。
逆に、無理に泳がされた記憶が残っている子は、水着に着替えるところで足が止まります。そこを取り戻すのに、何年かかかることもあります。
だから今年は、水を楽しかったものとして覚えて帰る。それだけで、この夏は上出来です。
同じ「順番に分けて踏む」考え方は、ほかの種目にも使えます。ボール投げでつまずいているならつまずきを分解して直すやり方もどうぞ。
今日できる一歩は、今夜のお風呂です。カップ一杯のお湯を、肩にそっとかけてみてください。
顔ではなく、肩から。そこが、プールのスタートラインになります。