「動きがぎこちない」子へ|俊敏さ・反応を家で伸ばす遊び

走り方・練習成長と発達 公開日:

こんにちは、ぷでぃまです!

「動きがぎこちない」お子さんについて、先に結論をお伝えします。足りないのは反応の速さではなく、動きを切り替えた経験の量です。

お母さん

うちの子、動きがワンテンポ遅い気がして…

夏休みは、家の中で体を動かす時間が増えます。だからこそ、俊敏さを育てる遊びを始めるのにいい時期なんです。

ぎこちない子は、動きそのものがのろいわけではありません。止まる、向きを変える、合図で動く。この「切り替え」の経験が少ないだけのことが多いんです。

だから、速く走らせる前にやることがあります。いろんな動きを、遊びの中で切り替える。それだけで、動きは少しずつ滑らかになっていきます。

この記事では、家の中や庭先でできる遊びを、順番にお話しします。

この記事で分かること

  • 「ぎこちない」の正体が反応の遅さではない、という話
  • 合図で動く遊びで、とっさの動き出しを育てる進め方
  • 止まる・向きを変えるを混ぜて、切り替えの回数を増やす
  • 速さより「正確に切り替える」を先にする理由
  • 俊敏さは才能ではなく経験、という親の支え方

合図で動く遊びから。まず「とっさに動き出す」を育てます

リビングで、保護者が手を叩いた合図で子どもがピタッと止まっている様子(イラスト)

最初に育てたいのは、走る速さではありません。合図に反応して動き出す速さのほうです。

俊敏さというと、足の速さを思い浮かべますよね。でも現場で見ていると、ぎこちない子は「いつ動くか」の判断でもたついていることが多いんです。

そこで役に立つのが、だれもが知っている「だるまさんがころんだ」。動く・止まるを合図で切り替える、りっぱな俊敏さの練習です。

ぷてぃ

「止まれ」でピタッと止まれたら、そこをいちばんほめてあげてください。止まる力も俊敏さです。

手を1回叩いたら走る、2回叩いたら止まる。こんなふうに合図を決めるだけでも遊びになります。合図を聞いて体が動く、この回数を増やすのが目的です。

慣れてきたら、後出しじゃんけんもおすすめです。親が出したあとに、わざと負ける手を出す。頭と体を素早くつなげる、いい練習になります。

「止まる・向きを変える」を混ぜる。切り替えの回数がすべてです

部屋に置いた平たい目印のあいだを、子どもがジグザグに向きを変えて進んでいる様子(イラスト)

動き出しに慣れてきたら、次は方向を変える遊びです。ここが、ぎこちなさにいちばん効きます。

まっすぐ走るのは、実はそれほど難しくありません。難しいのは、走りながら止まる、向きを変える、また走り出すという切り替えのほうなんです。

おすすめは、床に目印を置いてジグザグに進む遊び。マーカーコーンがあると置き方を変えるだけでメニューが増えます。道具の選び方はコーチが実際に使うおうちトレの道具3つにまとめました。

男の子

まっすぐは走れるけど、曲がると転びそうになるんだ

その感覚は、とても正直です。曲がる前に一度スピードをゆるめる。この「減速して曲がる」動きこそ、経験の少ない子がつまずくところなんです。

目印にタッチして戻る、宝物に見立てた物を集めて運ぶ。遊びの形にすると、子どもは何度でも切り返しを繰り返します。曲がった回数だけ、動きはなめらかになると考えてください。

速くやらせない。「正確に切り替える」を先にします

庭先で、子どもがゆっくり向きを変える動きを確かめ、保護者がとなりで見守っている様子(イラスト)

ここで、つい親御さんがやってしまうことがあります。「もっと速く!」と、スピードを求めてしまうんです。

でも、速さを先に求めると動きは雑になります。止まりきれずに転ぶ、曲がりが大きくなる。フォームが崩れて、かえってぎこちなくなるんです。

だから順番は、正確さが先。ゆっくりでいいので、止まるところで止まる、曲がるところで曲がる。それができてから、少しずつ速くします。

ぷてぃ

「速く」より「ピタッと止まれたね」。声のかけ先を変えるだけで、動きの質が上がります。

家の中でやるときは、滑らない・ぶつからない場所で

急に止まったり曲がったりする遊びなので、場所選びは大切です。靴下でフローリングは滑ります。裸足か、カーペットやラグの上を選んでください。

まわりに家具やおもちゃがないことも確かめます。夢中になると、子どもは足元だけを見て突っ込んでいきます。ぶつかりそうな物は、先にどけておくと安心です。

俊敏さは、才能ではなく経験です

最後に、いちばん伝えたいことをお話しします。動きのぎこちなさを、生まれつきだと決めつけないでください。

俊敏さは、いろんな動きを経験するほど育つ部分が大きいものです。今ぎこちない子も、切り替えの経験を積めば変わっていきます。

お父さん

私も運動が苦手だったので、遺伝かなと思っていました

その心配は、いったん置いて大丈夫です。運動神経がどこまで遺伝で決まるのかは、運動神経は遺伝で決まるのかでくわしくお話ししています。

現場でも、入ってきた頃は動きがぎこちなかった子が、遊びの中で少しずつ滑らかになっていく場面を何度も見てきました。かかった時間はさまざまですが、変わらなかった子のほうが少ないくらいです。

だから、この夏に増やしたいのは練習量ではありません。動きを切り替える遊びの回数です。楽しく繰り返すうちに、体は勝手に覚えていきます。

今日できる一歩は、「だるまさんがころんだ」を1回。合図で止まれたら、そこをうんとほめてあげてください。

ぷでぃまスポーツのマスコット ぷてぃ

このブログについて

このブログは、子どもたちの「走りたい」を応援する場所です。 やさしい言葉で、保護者の方にも安心して読んでいただける情報をお届けします。

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