2学期に増えるケガ|久しぶりの運動で起きること
こんにちは、ぷでぃまです!
2学期のはじめに増えるケガについて、先に結論をお伝えします。原因は体力が落ちたことよりも、落ちたままの体に、休み前と同じ運動量が一度に戻ってくることのほうです。
学校が始まったとたん、足が痛いって言い出して…。夏休みは元気だったのに。
このご相談は、休み明けの時期に集中します。そして多くの場合、お子さんが急に弱くなったわけではありません。
夏休みの間、体を動かす量はどうしても減ります。そこへ体育・休み時間・運動会の練習が一気に戻ってくる。その落差の分だけ、足や関節に負担が集まります。
この記事では、休み明けに増えるケガの中身と、始まる前後にできることを順にお話しします。
この記事で分かること
- 2学期のはじめにケガが増える、いちばんの理由
- 休み明けに多いケガ3つと、それぞれの出かた
- 始まる前の数日で、体を運動モードに戻す方法
- 運動会の練習が重なる時期に、家で見ておきたいこと
- 「痛い」と言われたときの見方と、受診の目安
「体力が落ちたから」だけではありません

休み明けに増えるのは、派手なケガより「動き出しのケガ」です。走り出した一歩目、着地した瞬間に起きます。
体は、使わない期間があると、力そのものより先に動きのタイミングがにぶります。足の運び、支える力、着地の合わせ方です。
ところが学校が始まると、運動量は初日から元どおりになります。体育があり、休み時間に走り、時期によっては運動会の練習も入ります。
つまり、体の準備は休み明けのまま、環境だけ夏休み前に戻る。この差が、休み明けにケガが増えやすい理由のひとつだと考えられます。
休み明けの体は、久しぶりに引っぱり出した自転車のようなもの。乗れるけれど、最初の数日はきしみます。
ですので、始まってすぐの1〜2週間がいちばん気をつけたい時期になります。逆に言えば、この山を越えれば体は慣れていきます。
休み明けに多いケガは、この3つ

現場で相談が多いのは、だいたい次の3つに分かれます。出かたが違うので、分けて覚えておくと役に立ちます。
- 足首のねんざ … 走る・跳ぶの切り返しで、支える足が間に合わない
- すね・かかとの痛み … 運動量が急に増えた数日あとから出てくる
- 手や指のケガ … 転んだときに、手のつき方がうまくいかない
一つ目は初日から起こります。二つ目は少し遅れて、3日から1週間ほどたってから、じわじわ出てくるのが特徴です。
すねやかかとの痛みは「疲れただけ」と流されやすいところです。数日で引くならそれで構いませんが、休んでも引かない痛みは別ものとして扱ってください。
走ったあと、すねのここがずっと痛いんだ
痛みの見分け方は成長期のケガ予防と成長痛にまとめました。休み明けの時期は、ここを一度読んでおくと迷わずにすみます。
三つ目は、転び方の問題です。久しぶりの動きだと、手が出るのが遅れたり、逆に突っぱねてしまったりします。頭を打ったときは、その場で運動を止めてください。ぼんやりする、吐く、いつもと様子が違うといったことがあれば、すぐ医療機関へ。
始まる前の数日で、体を運動モードに戻す

やることは走り込みではありません。量を増やすのではなく、動きの種類を戻すのが先です。
- 歩く時間を戻す … 通学と同じくらいの距離を、涼しい時間帯に歩く
- 切り返しを入れる … 公園で、止まる・向きを変える遊びを5分ほど
- 足首を動かす … かかと歩き、足首まわしを30秒ずつ
一度に長くやる必要はありません。3日ほどかけて、少しずつ体に思い出させるくらいで十分です。
いきなり元の量へ戻すと、足を痛めやすくなります。増やすのは、痛みが出ていないことを確かめながらで大丈夫。
そして始まってからは、準備運動が効いてきます。嫌がって続かないときの工夫は準備運動を「嫌がらせず」習慣にするにまとめました。
休み明けの1週間だけは、いつもより長めに体を温める。それだけで痛みの相談はぐっと減ります。
まだ暑い日は無理をしないでください。時間帯を朝や夕方にずらし、水分をとりながら。体を戻すのが目的なので、暑い中でがんばる意味はありません。
運動会の練習が重なる時期に、見ておきたいこと

2学期は、始まってすぐ運動会の練習期に入る学校もあります。一年のうちで運動量がいちばん増える時期です。
家では、次の3つを見てあげてください。どれも本人が言い出す前に、様子のほうに出ます。
- 足を引きずっていないか … 歩き方は、口より正直です
- 座り方・立ち上がり方 … かばう動きがあれば、どこかが痛い
- 朝の様子 … 前日の疲れが残るなら、量が多すぎるサイン
子どもは「休みたい」と言い出しにくいものです。選手決めや練習が重なる時期は、痛みを隠したまま続けてしまう子がいます。
痛かったら言ってねと伝えているのに、ずいぶんあとになってから言うんです
そんなときは、聞き方を変えてみてください。「痛いところある?」ではなく「今日はどこがいちばん疲れた?」。答えやすい聞き方だと、子どもは話してくれます。
靴も見ておきたいところです。夏の間に足が大きくなっている子は多いです。小さくなった靴や、かかとがすり減った靴は、そのまま足への負担になります。
「痛い」と言われたときの見方と、受診の目安

最後に、痛みが出たときの話です。ここはあらかじめ決めておくと、迷わずにすみます。
まず、痛みが出た日は、その日の運動をそこで止めます。「あと少しだけ」と続けてしまうことが、長引かせる原因になりがちです。
そのうえで、次のようなときは様子を見るより相談したほうが早いです。
- 休んだ翌日も、同じ場所が痛む
- 片足だけかばう、押すと一点が強く痛む
- 腫れている、熱をもっている
こうした場合は整形外科へ。学校でのケガなら担任の先生にも伝えておくと、体育や練習の内容を調整してもらえます。
大げさかな、くらいで受診して大丈夫です。早めに診てもらうほうが、結果として休む期間が短くて済むことが多いです。
痛みが引いたあとも、いきなり全部を戻さないでください。まず歩く、次に軽く走る、それから全力。段階を踏んだほうが、結局は早く戻れます。
今日できる一歩は、お子さんの靴のサイズを確かめることです。夏の終わりの数日は、体を運動モードに戻すのにちょうどいい時間です 🌱