「どうせできない」が口ぐせの子へ|言葉の裏にある気持ち

成長と発達親のサポート 公開日:

こんにちは、ぷでぃまです!

「どうせできない」が口ぐせのお子さんについて、先に結論をお伝えします。これはやる気が無い子の言葉ではなく、傷つく前に自分を守るために出ている言葉です。

お母さん

やる前から「どうせできない」って言うんです。まだ一度もやってないのに…。聞いているこっちがつらくなります

このご相談は、運動が苦手なお子さんの親御さんからとても多く届きます。そして、聞いていてしんどいのは本当にそのとおりです。

現場で見ていると、この言葉を言う子ほど、実は結果を気にしています。どうでもいい子は、そもそも先回りして予防線を張りません。

この記事では、口ぐせの正体と、家での返し方を順にお話しします。

この記事で分かること

  • 「どうせできない」がやる気ではなく防御の言葉である理由
  • 口ぐせが出る場面を3つに分けて、原因を絞る見方
  • 否定を打ち消そうとすると、かえって強くなるという話
  • 「できた」を子どもが自分で見つけられる形のつくり方
  • 言葉が減らない時に、相談したほうがいい目安

「どうせできない」は、やる気の無さではありません

校庭のなわとび練習で、なわを持ったまま「どうせできない」という顔でうつむく小学生の男の子と、しゃがんで目線を合わせる母親(イラスト)

やる前に「どうせ無理」と言う子を見ると、親御さんはがっかりします。挑戦する前から諦めているように見えるからです。

でも、順番が逆のことが多いです。先に「できない」と言っておけば、できなかった時に傷が浅くて済む。そういう仕組みで出ています。

これは大人にもある動きです。テストの前に「全然勉強してない」と言う。あの言い方に近いものだと考えてください。

つまり、この口ぐせは失敗を怖がっている証拠です。怖がっているということは、うまくなりたい気持ちがまだ残っているということでもあります。

ぷてぃ

本当に興味が無い子は、予防線を張りません。「どうせ」が出るうちは、まだ気にしている合図です。

ですので、言葉そのものを止めさせにいかないでください。言えなくなるだけで、気持ちは中に残ります。

見てほしいのは、どんな場面でその言葉が出るかのほうです。

口ぐせが出る場面を、3つに分けてみる

体育館で友だちが見ている前に立ってこわばる女の子と、家のリビングで同じ動きを平気でやっている場面を並べた様子(イラスト)

出る場面を思い出してみてください。だいたい3つに分かれます。

一つめは、家では普通にやるのに、体育や友だちの前になると急に言い出す子です。この場合、運動そのものより人の視線のほうが重たくなっています。

二つめは、なわとび、鉄棒、逆上がりなど、種目が決まっているのが特徴です。裏を返せば、それ以外は動けているということです。

三つめは、少し慎重に見てあげてください。運動に限らず、勉強でも工作でも同じ言い方が出るなら、話は運動の外に広がっています。

男の子

やっても、どうせぼくがいちばん遅いし

友だちと自分を比べて落ち込んでいる様子があるなら、「友だちより下手」と落ち込む子へ|比べる気持ちとの付き合い方も合わせて読んでみてください。比べる気持ちは消そうとしなくて大丈夫です。

場面が絞れると、やることも絞れます。全部を一度に変えようとしないでください。

否定を打ち消そうとしないでください

玄関先で「どのへんが難しそう?」と穏やかにたずねる父親と、少し顔を上げて答えようとする小学生の男の子(イラスト)

いちばん多いのが、「そんなことないよ、できるよ」と返すやり方です。応援としては自然な言葉です。

ただ、現場で見ていると、この返しでは口ぐせは減りにくいです。子どもからすると、自分の感じていることを否定されたことになるからです。

すると次はこうなります。「できるよ」と言われるほど、「できない」を証明したくなる。言い合いの形になってしまいます。

代わりに、いったん受け取ってみてください。中身は3つだけです。

真ん中がいちばん効きます。「全部できない」は、たいてい「跳ぶ前の足がそろわない」くらいの小さい話に分解できます。

ぷてぃ

「できない」は大きすぎる言葉です。どこが、と聞くだけで、扱えるサイズまで小さくなります。

励ましのつもりの言葉が逆に働く場面は、ほかにもあります。言い換えの具体例は良かれと思って逆効果|運動が苦手な子への「声かけNG集」にまとめてありますので、返す言葉に迷ったら見てみてください。

「できた」を、子どもが自分で見つけられる形に

冷蔵庫に貼った記録用紙に、小学生の女の子が自分でその日の回数を書き込んでいる様子(イラスト)

言葉を変えるだけでは足りません。事実のほうも動かす必要があります。

ここで大事なのは、親御さんが「できたね」と言うことではありません。お子さん自身が、前より進んだと気づけるかどうかです。

そのために、目標の置き方を変えてみてください。

順位を目標にすると、努力しても届かない日が出ます。回数や日数なら、自分の行動だけで動かせます。

ノートでも、冷蔵庫に貼った紙でも構いません。線を1本引くだけで十分です。書く作業そのものが、続いた証拠になります。

そして、うまくいかなかった日の記録も消さないでください。できなかった日を残したまま増えていくほうが、あとで見返した時に効きます。

目標を切る幅は、思っているより小さくて構いません。小さく切るほど、「できた」を拾える回数は増えていきます。

言葉が減らない時に、相談していい目安

学校の相談室で、担任の先生と母親が向かい合って落ち着いて話している様子(イラスト)

最後に、家だけで抱えないための話です。

まず、口ぐせはすぐには消えません。数週間から数か月かけて、少しずつ言う回数が減っていく形になります。今日変わらなくても、やり方が間違っているわけではありません。

そのうえで、次のような様子があれば、様子を見るより相談したほうが早いです。

こうした場合は、担任の先生やスクールカウンセラー、小児科へ。運動の得意・不得意とは別の理由が隠れていることがあります。

親御さん自身がしんどくなっている時も、同じです。毎日その言葉を聞き続けるのは、思っている以上に消耗します。一人で受け止めきろうとしないでください。

今日できる一歩は、次に「どうせできない」が出た時に、「どのへんが難しそう?」と一言だけ返してみることです。否定を消さずに小さくするところから、口ぐせは変わっていきます 🌱

ぷでぃまスポーツのマスコット ぷてぃ

このブログについて

このブログは、子どもたちの「走りたい」を応援する場所です。 やさしい言葉で、保護者の方にも安心して読んでいただける情報をお届けします。

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