【小学生・中学生向け】足が速くなる仕組みとは?基礎知識3選を徹底解説
足が速くなるのに魔法はありません。でも、「姿勢」「地面の捉え方」「スタート」の3つの基礎知識を知れば、どの子も自分なりに走る力を伸ばしていけます。この記事では、その3つを順番に解説します。
- 速く走る方法が知りたい
- まわりの子と比べて、遅いんだよな
- 運動神経のいい子が速いんでしょ
そう感じていませんか?
みんなが同じ気持ちです。でも大丈夫。いまからでも準備はできる!
なにも行動をせずに速く走れる**「魔法は存在しない」**。しかし、準備と理解があれば、多くの子は自分の走る力を伸ばしていけます。
私はプロの指導者として15年以上、小学生や中学生に陸上競技を教えています。JSPO公認の陸上競技コーチの資格を持ち、全国大会で優勝した選手も育てました。その経験をふまえて、速く走るためのコツをわかりやすく伝えます!
今回のテーマは
速く走るための基礎知識3選をまなぶ
です!
基礎知識(まずは正しい知識を身につけること)をまなべば、運動会だけでなく、体育など日常の運動でも役立ちます。
なぜ、知識が先なのか。理由は3つあります。
💡 目標に合ったトレーニングを選べる
💡 効率的な走りを理解できる
💡 ケガのリスクを減らせる
それでは、順番に学んでいきましょう。
走るときの姿勢でスピードが変わる!

前傾・後傾・まっすぐ?速い人の姿勢は?
走るときの姿勢は、まっすぐが正解!前傾、後傾は不正解です。
ここでいう前傾とは「猫背」になっていること。後傾とは「背中が後ろにそっている」こと。初めての人にも分かりやすいよう、ざっくり表現しています。
理想は、地面に接している足の裏から頭まで、一直線になること。
なぜ、まっすぐがいいのか。理由は2つです。
- 体に軸ができる
- 地面からの反発を受けられる
反発とは、「地面を押した力が跳ね返って、前に進む力になる」こと。軸ができると力が逃げない姿勢になり、地面からの力をしっかり受け取れます。
一度考えてみてください。ドッジボール、多くの人が経験していますよね?
やわらかいボールと、かたいボール。地面にたたきつけたとき、高く跳ね返ってくるのはどちらでしょう?
かたいボールですよね。そう!自分の体をかたいボールに見立てることが大事なんです。
いい姿勢で、多くの反発を受けることが速く走るコツです!
ゴール直前で失速しないためのコツ
ゴール直前で抜かれてしまう。そんな経験ありませんか?
原因の多くは、直前で姿勢が崩れていることです。
じつは、後半に失速するのはトップアスリートでも当たり前のこと。

だからこそ、力を入れすぎて走らないことがポイント。「後半は誰でも失速するもの」と知っておくだけで、あわてずに走り抜けられるようになります。
速く走るためのカギは「地面の捉え方」
正しい足の使い方を練習しよう!
ここ、重要です。
小学生のとき、はだしで走った経験はありませんか?私はあります笑。速く走れると思っていたから。でも、足の裏をケガした記憶も残っています。
いまのシューズは性能が高く、ケガのリスクも下げてくれます。はだしにこだわる必要はありません。
ポイントは母指球(足の親指のつけ根のふくらみ)。
母指球で地面を押して、その真上に体が乗っていること。かかとは、つきません。
つま先側とかかと側、どっちで捉えるのがいい?
つま先側が正解。特に「母指球」での接地を意識しましょう。
かかとで着くと体が後傾してしまうため、不正解です。
🚘車で例えるなら、母指球はアクセル、かかとはブレーキ。
ブレーキとアクセルを交互に踏みながら走る車を想像してみてください。前に進まないですよね。かかと着地は、それと同じブレーキ動作になってしまうんです。
走るときに足を高く上げるといいの?
高く上げられること自体は大事です。ただし、腰より上げるとマイナス。
- 膝が曲がる
- 後傾する
- 地面を押せない
この3つが起きてしまうからです。上げる「高さ」まで意識してみましょう。
スタートの反応速度を上げる

立ち方と重心の位置で、飛び出せる姿勢をつくる
スタンディングスタートなら、前足に体重を乗せる。クラウチングスタートなら、スターティングブロックに足をしっかり乗せる。ここが出発点です。
- スタンディングスタート:立った姿勢から素早く動き出すスタート方法
- クラウチングスタート:低い姿勢から両手を地面につけてスタートする方法
よくある間違いが、前の足と前の腕が同じ側(右足と右腕、左足と左腕)になっていること。これは遅くなるスタート方法です。
正解は、腕は前足と反対側が前。
- 右足 と 左腕
- 左足 と 右腕
前足の上に胸がくるように、前傾姿勢をとりましょう。
基礎の先へ:腕振りと「ピッチ×ストライド」
3つの基礎知識が身についたら、次は「体の動かし方」です。ここでは、走りの土台になる腕振りと、スピードの公式を紹介します。
腕を大きく振ると速く走れる?
答えはYES。ただし、てきとうに振ればいいわけではありません。ポイントは3つです。
- 手のひらは軽く握る(握りしめない)
- ヒジは90度に曲げておく
- 肩甲骨から大きく振る
手のひらを軽く握ると、リラックスして腕を振れます。逆に握りしめると肩に力が入り、上半身が固まって動かなくなります。
肩甲骨とは、背中にある平たい骨(天使の羽のような部分)のこと。腕や肩の動きをスムーズにする役割を持ちます。ヒジが伸びると力が逃げていくので、90度をキープしたまま大きく振りましょう。
走ることは、腕を使うということ。腕を使えなければ、速く走ることはできません。
スピードの公式は「ピッチ×ストライド」
この公式だけは覚えてください。
スピード(タイム)=足の回転(ピッチ)×歩幅(ストライド)
ピッチ(足の回転)とは、1秒間に足が何回動くか。ストライド(歩幅)とは、1歩でどれだけ進めるか。
かけ算なので、片方だけがんばってもスピードは出ません。足の回転を意識しすぎて歩幅が狭くなる。歩幅を意識しすぎて回転が遅くなる。どちらも、よくある間違いです。
ピッチを上げて、ストライドを伸ばす。この2つをセットで考えることが大切です。
まとめ:今日からできる速くなる準備!
速く走るには、正しい知識を身につけることが先です。姿勢をまっすぐに保ち、母指球で地面を押す。これだけで、地面からの力を効率よく受け取れるようになります。ゴール直前は力みすぎず、リラックスして駆け抜けましょう。
スタートでは前足に体重を乗せ、腕と足を反対側で連動させること。最初の一歩の意識だけでも、タイムは変わってきます。
そして、腕振りは「ヒジ90度・手のひらは軽く握る」。スピードは「ピッチ×ストライド」のかけ算であることも、あわせて覚えておきましょう。
今日の一歩としておすすめなのは、鏡や窓に映る自分の立ち姿チェック。足の裏から頭まで一直線になっているか、まずは立ち姿勢から確かめてみましょう。
