走り幅跳びでうまく跳べない子へ|まずは踏切の感覚から
走り幅跳びでうまく跳べないとき、私は踏切の感覚から見ています。前へ遠く跳ぼうとする前に、上へ踏み切る感覚をつくります。
こんにちは、ぷでぃまです!
私が走り幅跳びを教えるのは、主に中学生です。小学生では、高学年の子にも教えています。
走ってきたのに、うまくジャンプにつながらない。そんな子に、私がどう練習を分けているかをお話しします。
先に、場所について一つお伝えします。
公園では、助走からジャンプする練習はしません。
着地でけがをする危険があるためです。走る練習と、助走なしの踏切練習を分けて考えてください。
前に跳ぶより、まず上へ踏み切る感覚

うまく跳べない子を見ていると、踏み切れていないと感じます。前へ跳ぼうとして、振り上げる足が先に上がってくる。踏切の動作につながっていない、という様子です。
そこで私は、まず踏切を意識してもらっています。踏切とは、ジャンプするときに地面を踏んで跳び出す動作です。
声をかけるなら、前へジャンプより、上へ力強くジャンプ。遠くへ跳ぶ距離よりも、踏み切る感覚を先に見ています。
練習では助走をつけず、目印を続けて置きます。その目印を使って、上へ連続で踏み切る動きをします。
踏切で膝が抜けず、上や斜め上へ力強く上がっていく。私は、その変化を見ています。空中にいる時間も長くなる、というのが現場での実感です。
目印を置いて、足の順番を確かめる

私が目印に使うのは、低いミニハードルやマーカーです。ミニハードルなら、高さは15cm程度を目安にしています。
ただ、高さのある道具を用意する必要はありません。地面に線を引くだけでも、目印になります。目的は、上へ踏み切る感覚をつかむことです。
小学生の間隔は、その子自身の足で測っています。靴の長さで4〜5足分ほどが、私の目安です。狭いと感じる場合は、間隔を広げて調整します。
次に、足の順番です。連続で踏み切る足は同じですが、着地は逆の足になります。
右足で踏み切る場合は、次の順番です。
- 右足で踏み切って、上へ跳ぶ。
- 左足で着地する。
- 次に右足をつき、また右足で踏み切る。
右で踏切、左で着地、次も右で踏切。
右足だけで跳んで着地し続ける、片足跳びとは違います。
リズムは「タ・ターン、タ・ターン」です。「タ」は、踏切と逆の足が地面につくとき。「ターン」は、踏み切って空中にいる時間を表しています。
足の順番が分かりにくい場合は、指導者に動きを見せてもらってください。文章から無理に形をつくる必要はありません。
連続の踏切は、少ない回数で区切っています

私は、連続で踏み切る回数を3〜5回程度にしています。それを1セットとして、多くても5セット程度が目安です。
小学生と中学生で、回数を大きく変えてはいません。ただ、成長期なので、多い回数は避けています。長く跳び続ける練習にはしていません。
セットの間は、歩いて戻ります。そのうえで、次もできる状態かを見ています。歩いて戻ったら、すぐ次を始めると決めているわけではありません。
体調がよくない日は行わず、痛みが出たら中止します。
回数が残っていても、そこで終わりです。
道具の高さや間隔も、回数も、私が使っている目安です。この数字までなら、誰でも安全という意味ではありません。動きや量の判断は、指導者に任せてください。
日本スポーツ協会も、成長に応じた運動量への配慮を示しています。これは一般的な注意で、上の回数を推奨する資料ではありません。
(出典:日本スポーツ協会「発育期のスポーツ活動ガイド」3〜4頁)
公園では、走り抜けと踏切を別々に

公園で練習するなら、地面の状態を先に確認してください。土の場所でも、石が転がっていたり、でこぼこがあったりする場所は避けます。周囲の人とぶつからない場所で行ってください。
ここでも、助走をつけてジャンプする練習はしません。
砂場へ着地する走り幅跳びを、そのまま公園で再現しないでください。
助走の練習では、踏切板を想定した目印を置きます。線を引いたり、マーカーを目印にしたりします。その目印のところで減速せず、走り抜けるだけの練習です。
目印に来ても、跳びません。走り抜けるための場所と、その先の余裕も確保してください。
踏切の練習をするときは、走り抜けとは分けます。先ほど紹介した、助走なしで連続して踏み切る練習です。
「走り抜けた勢いで、最後にジャンプ」にはしない。公園で行う範囲は、ここを分けておいてください。
助走とつなぐのは、着地できる場所で

踏切の感覚がつかめてきたら、助走とつなげていきます。競技場や学校など、着地用の砂場が使える場面での練習です。砂場があるだけで安全と決めず、指導者に確認してください。
日本陸連のガイドラインでも、砂場の整備や周囲の確認を求めています。
(出典:日本陸連「安全対策ガイドライン」9頁)
私が助走を決めるとき、小学生では12歩を目安にしています。中学生でも、初心者なら同じ歩数からでいいと考えています。スピードのある子は、14〜17歩程度で調整します。
全員をこの歩数に合わせる、ということではありません。助走をつなぐ段階で、指導者が調整するための目安です。
そこで見ているのは、踏切のところで減速していないか。減速する子には、階段を駆け上がるようなイメージを伝えています。これは動きのたとえで、実際の階段を跳ぶ練習ではありません。
まずは踏切の感覚から

走り幅跳びでうまく跳べないときは、まず踏切の感覚から。私は、上へ力強く踏み切る動きを、少ない回数で練習しています。
公園では、走り抜ける練習と助走なしの踏切練習を分けます。助走から跳ぶ練習は、着地用の砂場などを確認できる場所で。痛みや体調に気をつけながら、段階を踏んで進めていきましょう。
