中学生の陸上、種目はいつ決める?|好きから始めて、成長に合わせて選ぶ
中学生の陸上は、まず本人がやりたい種目からでいい。複数の種目を試しながら、メイン種目を育てていく。私は、そんな進め方を大切にしています。
こんにちは、ぷでぃまです!
「中学生になったら、種目を一つに決めたほうがいい?」
早く決めたほうが、その種目に集中できそうですよね。でも、私が一番に置いているのは、楽しくできることです。始めたときの種目を、その先も続けると決めなくていい。
今回は、私が動きのどこを見ているかをお話しします。記録との付き合い方や、親御さんへのお願いもあります。
最初は「やってみたい」からでいい

最初から、向いている種目を決めきる必要はありません。本人がやってみたい種目に取り組む。競技会に出場して、記録を計ってみる。その経験を重ねながら、徐々に決めていけばいいと思います。
その間も、いろいろな種目に挑戦していきます。メイン種目を伸ばすことと、ほかの種目を試すこと。私はこの二つを一緒に進めています。
メイン種目があるからといって、一つに固定しなくていい。
走る種目に取り組んでいても、跳ぶ種目を試してみる。いろいろな種目での動きを見ながら、適性を見極めています。
今やっている種目を大切にしながら、ほかも経験する。中学生の種目選びは、そのくらいの幅があっていい。私はそう考えています。
向いているかは、記録より動きを見る

種目が合っていそうかを判断するとき、私は動きを見ます。たとえば走幅跳なら、踏切の感覚がいいかどうか。何メートル跳んだかより、そうしたところを見ています。
本人の反応も大切です。ただ、反応がよくないから勧めない、とも限りません。得意なことと、好きなことは違うからです。
動きを見て、試してみてほしいと思うことはあります。本人が最初は乗り気でなくても、勧めることはあります。
そのときは、挑戦する意味も伝えています。苦手なことへの挑戦も、動きの基本につながる。そこから、メイン種目にもつながっていく。私はそう考えて、説明しています。
「その種目で結果を出す」だけが、挑戦の目的ではありません。メイン種目に取り組むための経験としても見ています。
記録は、少しずつ伸びる過程を味わうもの

「動きを見るなら、大会の記録は気にしないの?」
種目を選ぶことと、記録を計ることは分けて考えています。種目を選ぶうえで、記録は大きく関係していません。でも、競技会に出場して記録を計ることはあります。
私が味わってほしいのは、少しずつ記録が伸びていく過程です。
前に出した自分の記録から、また少し伸びた。その過程を楽しみながら、種目を定着させていけばいい。記録には、そんなふうに付き合ってほしいと思います。
動きから適性を見ていくこと。記録の伸びを味わいながら、取り組んでいくこと。私の中では、それぞれに役割があります。
記録だけを見て、早く種目を決めようとはしていません。楽しくできているかも大切にしながら、進めていきます。
メイン種目は、成長に合わせて変えていい

成長や動きの変化によって、メイン種目が変わることもあります。中学生のときに選んだ種目を、固定する必要はありません。
私は、高校の途中や大学から固めてもいいと思っています。これは、指導するうえでの私の考えです。
日本陸連の資料にも、段階を踏む考え方が示されています。「競技者育成指針」冊子12頁では、中学校期も複数種目や他のスポーツを楽しむ活動を続けます。高校期からは、適した2〜3種目への絞り込みを始める。そこでも、一つの種目への特化に偏らない方針です。
中学に上がったら、すぐ一種目へ。そう急ぐものではないことが、この指針からも分かります。
「中学生からでは遅いのかな」という不安については、中学生からの運動能力の伸びでもお話ししています。
今の動きだけで、その先まで決めなくていい。その子の成長に合わせて、種目も見直していきます。
親御さんには、指導を任せて成長を見守ってほしい

種目選びの話で、私が親御さんに伝えたいことがあります。やらせすぎに注意してほしい、ということです。
たとえば、本人の意思とは別に種目を固定すること。子どもの成長ではなく、親の経験で練習量を決めること。記録が出なかったときに、怒ることです。
スポーツを経験していると、自分の経験も浮かびますよね。その経験を、子どもにも当てはめたくなる。私は現場で、そう感じることがあります。
だからこそ、種目や練習量などの指導は任せてほしい。
先生や指導者に一任して、親として成長を見守ってほしい。
これが、私からのお願いです。
子どもがいろいろな種目に取り組んでいても、急がせない。まずは「早く一つに決めなさい」と言うのを待ってみてください。
本人がやりたい種目から始めて、楽しみながら進んでいく。その成長を、見守ってもらえたらと思っています。
